「スタンド真沙」・・・憶測だが、とうの昔にこの飲み屋は廃業してしまったようだ。屋根にはツタが生え桜の木の枝も屋根にかかっているので、勝手に「ずいぶん昔に・・・」と想像した。川にかかる橋もずいぶんモダンで昭和チックである。さてこの場所が一体どこかというと、広島県の山奥にある戸河内商店街の路地である。奥にある橋はそのメインストリートにあり、左右に古い商店街が伸びている。私はやはり夏と言えばこうした川沿いの街が好きだ。その商店街をカメラ片手に歩いていて偶然発見した。せせらぎの音が聞こえるスナックの佇まいが実にいい。山間部のこんな小さな町でも高度成長期には、歓楽街として栄えたであろう。人が行きかい、盛り場として夜遅くまで灯が点り、賑わったと憶測する。カウンターに立つ真沙さんという女性はどんな人だっただろうかと想像する・・・・寺山修司の小説にでも出てきそうな、そんな「スタンド真沙」に惹かれたが、ドアを開けてみる勇気はなかった。
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