Y市

あれほど待ちわびた春も過ぎ去り、もう街は初夏の匂いがする。一年で一番好きな季節がやってきた。街は光にあふれキラキラとビルやお店や街路樹に・・・キラキラと街ゆく人の肩に降り注いでいる。この季節が好きなのは何故だろう。もしかしたらこの世に生まれた時期がそう感じさせるのかもしれないと勝手に思いながらまた歩く。何を撮りたいと狙って歩いているわけではない。どこで何をどう撮ってもいいのだが、何かを探している。道行く人もすれちがいざまにパチリ。初めての街は新鮮な気持ちになる。そして何かを待ってまたパチリ。結局、人はみんな何かを探し、何かを待って生きている動物なのかもしれないと思う。美しいものは常に偶然的だと思う。別れは必然的だが、出逢いは常に偶然的である。そんなラチのないことを考えながらパチリ、パチリ、パチリ。言葉にできない快感を覚える。なんせここは私の好きな初めての街だから・・・・・。

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