徳山駅前のアーケード商店街。この先の路地裏に「飯島荘」というアパートがあった。昭和初期を思わせる佇まいに人々のドラマを感じるのです。浅田次郎の小説に出てくる「霧笛荘」のような古アパートだ。外に一つあるエアコンの室外機と一階の隙間に猫がのんびり寝ていた。わたしは自分の欲望に忠実でありたいと思うからどうしてもこのような路地裏を歩くことになる。どんなに遠くてもこんな場所なら面白いと感じるので楽しいのだ。しかし、はたしてこんなことを言い切ってしまっていいのか。なんでもかんでも感じたものを撮ればそれでいいのか。そういう思いもどこかにある。しかし、いまのところ自分自身が欲望に忠実でなければ写真する意味がないと思っている。そこにはもはや理屈の入り込む余地はないのです。
写真の日々
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