なぜ私たちは無限の消費と発展を求める社会を作ってきたのだろうか? マーケット経済がマーケット社会をつくり、世界の隅々まで原料を探し求める社会にしてしまった。このような残酷な競争で成り立つ使い捨て浪費社会を人類はコントロールできないでいる。逆に、人類がこの大量消費社会にコントロールされているではないか。この世界では消費をひたすら早く、多くと、攻め立てる。消費が止まれば経済が衰退し、不況が覆ってくる。この消費を続けるためには、商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければならない。そのために人はもっと働き、もっと売るために使い捨て社会を続けなければならない。私たちは幸せになるために生まれてきたはずなのに、まるで消費するために生まれてきたかのようだ。
消費よりも自由時間を、時間を自分のために使うことこそ幸福の原点ではないだろうか。できれば、それ以外のことは忘れてしまいたいと思う。そんな今日この頃である。