海外進出のチャンス

マルタから二度目の写真が送られてきた。昨年のベルリン展は交通機関のストライキの影響で少なかったが、今回はたくさんの方が訪れているようだ。こうした活動で日本人アーティストの海外出展をサポートする寺田琳氏はベルリンで来年開催されるアートフェアー「ベルリナーリステ」のプロデュ―サー就任に際して日本人の海外活動サポートプログラム(ＪＹＡＧ２０１６)を発足。これにエントリーして審査に合格すると、作品が冊子に掲載された上で、ベルリナーリステの特設コーナーに作品が展示される。最終的には１００人を超えるアーティストを選出する見込みだ。さらにフェア終了後の海外活動もサポートする。具体的には、ＪＹＡＧの参加者を海外ギャリ―に紹介し、日本と海外で情報交換を続けて海外での活動を促し、評価を高めながら日本での展覧会もサポートして行くことになる。つまり、ベルリナーリステへの出展をきっかけに海外出展を活発化させ、日本国内での活動も有利にしていくという戦略だ。作家にとってはアートの中心地であるドイツで、自分の作品を発信することができる。将来ヨーロッパでの活動を視野に入れる作家にとってもまたとないチャンス。写真を撮っている方もチャンスを見逃さず、是非、海外進出のきっかけにして欲しい。