戦後70年

OLYMPUS DIGITAL CAMERA2年前、東京都教委は都立田無工業高校のラグビー部などの男子生徒34人を対象に、自衛隊朝霞駐屯地で2泊3日の自衛隊訓練を行っていた。昨年は、都立大島高校を対象に陸上自衛隊武山駐屯地で2泊3日で訓練を行っており、防災にそぐわない国防の任務や抑止力の講和もあったといい、防災とは別の意図が鮮明だと、父兄や市民らが抗議している。「徴兵制復活に道を開くのではないか」との不安もある。また、経済的な事情から貧困層の若者が自衛官の道を選ばざるを得ない「経済的徴兵制」への懸念もある。米国では徴兵制は必要なく、志願兵はいつでも、いくらでも集められる言う。貧困から抜け出し人間らしい生活をするためにやむなく軍に入隊するのだ。米国には国防総省が奨学金返済を肩代わりする制度もあり、ベトナムやイラクにこうした貧困層の若者が学資援助などの制度に引かれて戦場に行かされている。日本でも「ワーキングプア」や「ブラックバイト」が問題化していることも考えると、露骨な優遇策をとれば、志願者が増えるのではないかと心配する。道徳教科化などで強まる《愛国心》の先に、自衛隊に親しませる国防教育が教育現場で進んでいるのではないか不安だ。

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