写真集が完成しました。震災・原発事故以降、約2年間に撮影したものです。タイトルにある「外界のカケラ」とは、わたしが生きている「この世」と思ってさしつかえない。長年写し続けていると、この世は無数の断片が重なり合い複雑多様な世界を作っているという、わたし個人の感じ方があるのです。「この世」をカケラの集まりと見ているのです。わたしはそのカケラをカメラボックスに拾い集めているのだと・・・・・もはや動物的習性のようなもので、カメラ片手に歩けば、野山を這う虫のように思いもよらぬ方向に感じるままに深く入り込んでゆくのです。外の事物を見つめていると、自分が風景の一部と化すのです。どうせわがままな個人の勝手な欲望から生まれた行為ですから、写真で誰かに何かを表現するつもりもないのですが、また一方で自己表現したくて仕方がない自分がいるわけで、もうどうしょうもない性質なのです。この写真集が皆様の眼にとまって、ささやかな対話を生むきっかけとなればわたしはとても嬉しいのです。8月3日~16日まで、浜田市立石正美術館で開かれる写真展に合わせて販売される予定です。
写真の日々
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